単純でわかりやすいこと
単純でわかりやすいことは、多くの場合マーケティングにおいて有利です。
商品を値引きする場合、何割引というのをよく見かけますが消費者が電卓を使って計算しなければ割引金額が分からなかったりするのであれば問題です。また、ドメイン名が会社名やブランドから想像するものと異なることもマーケティングでは有利には働かないのです。
そこで、今回は、単純であることがマーケティングにおいてどのように大切なのかを考えてみます。
■商品を値引く
商品を定価で販売することができればそれにこしたことはないのですが、集客するための目玉商品など値引きは必要な場合もあります。
値引きは、出来るだけ商品を安く手に入れようとする消費者と出来るだけ少ない値引きで販売したいという売る側の相反する利害関係にある両者の駆け引きなのです。売る側はいかに安く見せるかということに神経を使い、消費者は見せかけの安さには騙されまいとするのです。
たとえば、1,000円商品の20%引きという場合なら200円得することは誰でもわかることですが、3,980円の15%引きといった場合、597円得することを理解するには一瞬計算する必要が出てくるでしょう。
割引率で表示した場合、最初から200円引きとか600円引き(597円というのは現実的ではないので)などとした場合と比べると消費者が判断するためのプロセスが一つ増えることになるのです。
一般的には、通常価格1,000円の品が800円としたり、3,980円が3,380円というように表示したほうが、消費者に割引を簡単に伝えることができるし、その方が割引の効果も高くなるのです。
仮に複雑でトリッキーな割引方法を用意したとしても、最終的な割引額が納得できなければ消費者は動かないし、仮に安いと感じて購入したとしても、よくよく考えてやはり買わなければ良かったなどと後悔させるようでは、ビジネスとしては長続きしません。
■ドメイン名
ドメインを会社名やブランド名などから想像できるかどうかは重要で広告宣伝による効果にも大きく影響してきます。
ドメイン名の紛争があるのもそのためで、多くの場合大企業の社名やブランド名という世間に広く知られていることが話題になりますが、中小企業にとっても大切なことなのです。
たとえば、当社の場合、社名がニュースビットでドメイン名がNEWSBIT.CO.JPなので、社名が分かりさえすれば、検索エンジンで探さなくても当社のホームページにアクセスすることは可能です。
しかし、仮にNEWSBIT.CO.JPというドメイン名が他社に利用されていたとして、当社のドメイン名がNEWSBIT-GROUP.CO.JPだとしたら当社の顧客の多くが検索エンジンなしにはたどり着かないばかりでなく、間違えてNEWSBIT.CO.JPにアクセスしてしまうことでしょう。
WEBサイトに集客することはそう簡単なことではなく、集客するための費用もかかっているのですから宣伝して他のサイトのアクセス数を増やしても意味がないのです。
そうならないためにもドメイン名については、消費者が連想しやすい名称とすることを最優先して決めるべきなのです。
■Webサイトの構成
WEBサイトの構成も単純で分かりやすいほうが良いでしょう。
企業側の自己満足なのか、デザイン優先なのか、見る側のことを考えていないどこをクリックしたら目的のページにいけるのかがまったく分からないようなサイトがあります。
広告宣伝費をかけその結果としてやっとWEBサイトにアクセスさせることができたとしてもトップページを見てもらっただけで中を見せないのでは、意味がありません。
そうならないためにもアクセスしてきた人が迷子にならないような構成を考えなくてはなりません。
アクセスした人の行動を予測することはもちろん、うまく導くことが大切で現実の店舗にお客様が来店したときの対応の仕方をイメージしてページを構成することが大切なのです。
また、最近の流行としては、トップページにイメージ画像というものではなく、トップページから必要とする情報に直接アクセスできるような構成になってきています。
何度も何度もクリックしてたどり着くのではなく単純に且つすぐに必要とする情報にアクセスできるようにすることが大切なのです。
Fortune 500の上位10社のサイトを見てみると最近の傾向がわかると思いますので、URLを記載しておきましたのでぜひご覧下さい。
Exxon Mobil(http://www.exxon.mobil.com)
Wal-Mart Stores(http://www.walmartstores.com)
General Motors(http://www.gm.com)
Ford Motor(http://www.ford.com)
General Electric(http://www.ge.com)
Citigroup(http://www.citigroup.com)
Enron(http://www.enron.com)
Intl. Business Machines(http://www.ibm.com)
AT&T(http://www.att.com/)
Verizon Communications(http://www.verizon.com)
■価格表示
最近オープンプライスの電化製品などが増えてきていますが、どうしても定価があるとすれば幾らぐらいなのかが気になります。
たとえば、スーパーで肉や魚、野菜などは別に定価が決まっているものではないのでオープンプライスといえますが、多くの消費者が経験からある程度の価格の相場というものを知っているので問題ないのです。
しかし、電化製品などはオープンプライスだと幾らぐらいの商品なのかという目安になるものがないので、買い得なのかを判断する基準がないので困るのです。
特にインターネットで商品を販売する場合など、メールで確認してみなければ安いのか高いのかが分からないのでは致命的といえます。
したがって、仮に商品がオープンプライスのものだとしても大体どの程度の価格帯の商品なのかを提示するなど、消費者の判断基準を作って分かりやすくしておくことが大切なのです。
■電話番号
どのページを探しても電話番号が見当たらないWEBサイトを特に大企業で見かけますが、これも困りものです。消費者にとって最も便利な方法で問い合わせを受け付ける体制を整えることが大切なのです。
電話番号がどこに載っているかをサイト中を探し回るようなことをさせるのではなく、問い合わせ先一覧など用意して対応することが大切です。
もちろん、E-mailアドレスも分かりやすく表示し、消費者が連絡方法を選べるようにすることが大切です。
ただ、E-mailの場合、電話と違って質問の意味がわからなかったりする場合等もありますので、問い合わせ専用のフォームを用意して最低限必要な情報は提供してもらうようにすることも大切なのです。
■まとめ
今回取り上げたこと以外でも様々な場面で「単純でわかりやすいこと」がマーケティングで有利になります。
特にインターネットでは、実際の店舗で商品を購入する場合と異なり、店員がいるわけではないので疑問等を確認するにもE-mailや電話で行わなければならず、どうしてもほしければそうした労力も惜しまないでしょうが、多くの場合疑問が生じた時点で購入を断念してしまうのです。
つまり、WEBサイトにアクセスしてきた人に出来るだけ分かりやすく手間をかけずに注文までスムーズに案内し、その間に生じるであろう疑問点は事前に説明する必要があるのです。
【関連クイズ】
4つの数字すべてを各1回使用して四則計算のみで10にする遊びをしたことがあるでしょうか。たとえば、4つの数字が5367という数字だとすれば、5*(3+6-7)=10といった具合です。
では、9999の場合どうしたら10になるでしょうか。
答は、次号と次号配信日以後に当社WEBサイトで発表しますが、次回のテーマである「比較検討に勝つためのポイント」に関係しますので、ぜひ、チャレンジしてみてください。
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