アフィリエイト・プログラム
今回は、「アフィリエイト・プログラム(Affiliate Program)」についてご説明させていただきます。
アフィリエイトとは「提携する」という意味で、このプログラムは、Webサイトで商品やサービスを提供する企業が、集客するために利用する一つの広告宣伝手段といえます。
インターネットで商品を販売する場合の最大のハードルは、集客であり、いかにして消費者に自社サイトを知ってもらい、実際にアクセスしてもらうかが肝心です。
集客の手段としては、広告を出すことが最も一般的だと思いますが、広告は有料であることに加えて、効果が仮にゼロだとしても広告代理店は何のリスクもとってくれません。
広報活動を強化して、新聞や雑誌などで記事として紹介してもらう方法も説明しましたが、記事が掲載された場合の一時的な集客力は爆発的でも時間の経過とともに効果は低くなります。そう考えると継続的に集客するという点では、雑誌や新聞だけに頼るというわけにはいかないのです。
もちろん、広告を出しつづけるだけの予算があってそれなりの売上がでて利益が確保できればそれでいいのですが、広告予算が潤沢にない場合も多く、そうした場合にアフィリエイト・プログラムを検討してみるといいでしょう。
■アフィリエイト・プログラムとは
アフィリエイト・プログラムは、集客したいWebサイトのオーナー(運営)企業が、より多くの人に自社サイトにアクセスしてもらうために、第三者のホームページにバナーを設置してもらい、そのバナーから自社サイトに消費者を誘導しようとするものです。
そして、誘導された消費者が商品を購入した場合は、その購入代金に応じて手数料をバナーを設置してくれた方に支払うというものです。
簡単に言うと、「お客様を紹介してくれてその人が何か購入してくれれば、購入した額に応じて紹介手数料を払いますよ」ということで、それをWebサイトで行っているだけのことなのです。
ビジネスモデルとしては、特に新しいものではなく古くからある方法ですが、アフィリエイト・プログラムは、バナーを設置する側、つまり紹介をする側が何をするわけでもなく、ただ自分のWebサイトにバナーを設置するだけというところが、一般的な紹介ビジネスと最も異なる点です。
もちろん、紹介する側としてこのプログラムに参加するのは無料ですし、一般的には個人でも法人でも誰でも登録することができノルマ等もありません。
つまり、紹介する側は、気に入った企業にバナーを張るだけで、自分のサイトにアクセスした人がバナーをクリックし、その行き着いたサイトで何か購入してくれればいくらかの手数料が入るのです。
■広告主になる場合
これから先は説明を分かりやすくするために、集客したいWebサイトのオーナー(運営)企業を「広告主」、バナーを設置する側を「プログラム参加者」とします。
第三者にリンクしてもらうだけであれば、地道に交渉を続ければ自ら行うことも可能かもしれませんが、売上に応じて紹介手数料支払う必要があり、売上が誰の紹介によるものかを正確に把握するためにはそれなりのシステムが必要になってきます。
したがって、単独でアフィリエイト・プログラムを実施することは非常に効率が悪く一般的には、広告主とプログラム参加者の間に代理店が入ります。
広告主になる場合は、この代理店と契約することになり、契約することでその代理店が持っているシステムを利用できることはもちろん、ネットワークを活用してプログラム参加者を集めることができるのです。
気になる費用ですが、業界最大手のバリューコマースの場合ですと、プログラム導入費用として最初に50,000円、その後は日割管理費1320円(月額約4万円)とプログラム参加者に支払う紹介手数料の15-30%を代理店に支払うことになります。
つまり、初期費用は別にすれば、一ヶ月間で10,000円の商品を100個このプログラムで販売したとすると、次のような計算になります。
売上 100万円
紹介手数料 10万円(紹介手数料を10%とした場合)
代理店管理費 4万円
売上歩合 3万円(紹介手数料の30%の場合)
つまり、17万円が広告宣伝費ということになります。
この金額が高いか安いかは個別に判断していただくとして、通常の広告は商品が売れても売れなくても費用が発生するのに対して、売れなければ代理店に支払う固定の管理費だけですむという点と売上があればその金額の13%〜20%程度の費用が確実にかかるということがこのプログラムを採用するかどうかの判断基準となります。
それと注意が必要なのは、代理店と契約してもプログラム参加者が集まる保証はしてくれないということです。
プログラム参加者は、その代理店が扱う多数の広告主の中から自分のサイトのテーマや主旨にあった広告主のバナーを勝手に選ぶわけですから、プログラム参加者が手数料を高くするなど何らかの努力をしないと誰もバナーを貼ってくれないということも可能性としてはあるのです。
その為、先の売上に応じた手数料を高くしたり、プラグラム参加者がある程度集まるまでは、実際に購入に結びつかなくてもクリックしてくれただけでもある程度の手数料を支払うなどの努力も必要となるのです。
企業の知名度や手数料の率、扱っている商品などにより異なりますが、代理店と契約してすぐに売上が伸びるほど即効性のあるものではなく、3ヶ月から6ヶ月程度は時間をかけてプログラム参加者を集めるという我慢強さも必要なのです。
■代理店
代理店は、相当数ありどこがお勧めということもないのですが、下記の3つは比較的大きく業界をリードしている感があります。
特にバリューコマースは、500以上の広告主をかかえており、最大手と言えるでしょう。
バリューコマース http://www.valuecommerce.ne.jp
A8.net http://www.a8.net/a8/
楽天アフィリエイト http://event.rakuten.co.jp/affiliate/
(株式会社トラフィックゲート http://www.trafficgate.net/)
これ以外にも沢山ありますので、どの代理店と契約するかは、それぞれのサイトをよく読んで判断していただきたいと思いますが、広告主側の立場では、プログラム参加者を集めるという点で有利で固定の手数料が低いところが望ましいことは言うまでもありません。
■どのプログラム参加者の紹介かをどのように把握するか?
プログラム参加者サイトのバナーをクリックして、広告主のサイトにアクセスした時にその場で商品を注文してくれれば紹介元ははっきりしていますが、その時は商品を見ただけで、何日かしてから今度はお客様が広告主のサイトに直接アクセスして購入した場合はどうなるのでしょうか。
このような場合も大抵は、プログラム参加者の紹介として認識されますが、その為に広告主のサイトに誰のサイト経由でアクセスしたお客様が購入したかを追跡する仕組みが必要になります。
その仕組みが、各代理店が提供してくれるシステムで、このシステムがないとアフィリエイト・プログラムは実現できないのです。
システムの導入は、サーバー側が用意した物だけでなく自分で作成したCGIが利用できるサーバーであれば、レンタルサーバーなどでもOKで特にOS等の制限はない場合がほとんどです。
追跡する仕組みは多くの場合、クッキーを利用してどのプログラム参加者のサイト経由でアクセスしてきたかを把握しますので、お客様がクッキーを無効にしている場合などは正確に把握できない場合も出てきます。
ちなみに、バリューコマースの場合は、通常60日間クッキーが保存されるということですので、2ヶ月以内に購入してくれれば、紹介元が分からなくなることはないようです。
■まとめ
アフィリエイト・プログラムについて説明してきましたが、売上の20%弱は経費がかかる仕組みであることと、プログラム参加は個人でも企業でも無料であることから、ひねくれた考え方をすると次のような心配もあります。
1.自分が欲しい商品を販売している会社がこの仕組みを採用していれば自分がプログラムに参加することで手数料を得ることができてしまう。
2.誰でも売上に対して20%程度の経費が掛かることが分かってしまうため、直接購入による値引きを要求されるかもしれない。
また、代理店との関係でも、広告主のWebサイトの注文フォームは、代理店のシステムの監視下に置かれるため、直接販売の売上についても代理店が把握しようと思えば出来てしまうという一抹の不安がある。
このようなことを心配しても始まらないかも知れませんが、楽天市場への出店料がスタンダードで50,000円、ライトで39,800円という価格であることを考えるとアフィリエイト・プログラムは多くの広告宣伝手段の一つであり、必ずしも優先して実施しなければならないものではないでしょう。
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