デシル分析
■デシル分析は、顧客分析の手法のうちもっとも簡単な分析方法といって良いでしょう。
デシルとは10等分という意味で、語源はラテン語。
デシル分析という言葉を始めて聞いた人でも、次の単語のどれかは聞いたことがあると思います。
deciliter(デシリットル)は、10分の1リットル。
decibel(デシベル)は、10分の1ベル。
decimeter(デシメーター)は、10分の1メーター。
※デシ(deci-)で始まる単語は、10分の1と関係があります。
つまり、デシル分析=10分の1分析であり、簡単に言えば、全顧客を10等分してそこから有益な情報を得ようとする分析法と理解しておけば忘れないだろう。
デシル分析を理解するには、Excelのワークシートをイメージすると分かりやすい。
ワークシート1行目の列に顧客名と購買金額というセルがあり、2行目から101行目まで100名分の顧客データが入力されているとします。
1.購買金額の多い順番にソート(並べ替え)します。
2.100名の10分の1なので上から10名ずつ購買金額の合計を出します。
3.100名全体の購買金額合計に対して、10のグループそれぞれの購買金額小計が何パーセントになるかを計算します。
※10等分がきれいに割り切れない場合でも心配することはありません。
もともと、それほど厳密な分析ではない(?)ので最後の10分の1(売上の低いグループ)で調整してかまわないでしょう。
これにより、売上全体に対しての各グループの売上比率が分かりますので、売上的にどのグループが重要なのかが分かるのです。
一般的な法則である「80対20の法則」が該当すると仮定すれば、「売上の80%は、全顧客の20%の顧客による」わけですから、上から2つ目のグループ(この場合20名)までが最重要顧客となるわけです。
どのグループまでをどのように扱うべきかは、営業的な判断となりますが、デシル分析でも、かなり有効な情報を得ることが出来るのです。
ただ、デシル分析は、あまり長い期間の売上データの分析を行うとずいぶん昔に高額商品を一度だけ買って、その後一度も買っていただいていないような顧客も上位グループに入る可能性がありますので、分析対象とする売上データの期間を考える必要があります。
また、より詳しく顧客分析を行う方法として、デシル分析より複雑になりますが、購買金額の他、購買日や購買頻度を利用して分析を行うRFM分析があります。
データを蓄積するだけでなく、分析することで今まで目立たなかった思わぬ重要顧客発見できるかもしれませんので、まずはデシル分析、もう少し厳密にということであればRFM分析をお薦めします。
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